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CANON | Namiko Kitaura ArtBook - Graphic Design

 今注目の女性写真家3名による企画展「キヤノンギャラリーS 2015 特別展 “She’s”」の、第一弾となる展覧会、アーティスト Namiko Kitaura の個展『Recollection(リコレクション)』。本展で発表されました、Namiko Kitaura の作品集『Recollection』のクリエイティブディレクション、グラフィックデザインを手掛けました。

 Namiko Kitaura の写真に鑑賞者が惹き込まれていくのは、その作品に、ヌミノース的な体験を促す力が宿っている為だ、と私たちは考えます。他者の《記憶》とも言える写真が、自己の奥底に眠る《記憶》を揺さぶり、断片的な自己の《記憶》と繋がっていくだけでなく、他者や自然、世界といった様々なものと融合し、生命の根源を感じる──こういった体験が、Namiko Kitaura の作品を鑑賞する上での醍醐味とも言えるでしょう。作品集では、そのような Namiko Kitaura の作品がもたらす影響を効果的に、且つ《記憶》の動的な部分も表現しました。

 作品集には、Namiko Kitaura の初期から現在に至るまで、全50点もの作品が集約されています。初期の作品からインスピレーションを受けてセレクトされた深緑色の表紙は、《記憶》の扉をそっと開けているような静粛さを纏っているようです。その扉を開け、裏表紙を閉じるまでの一連の流れに身を任せた時、《記憶》の回想がじんわりと滲むように広がり、回帰していく感覚を味わっていただけることでしょう。
 作品が並ぶ中で、息継ぎをすることとも似た絶妙なタイミングで現れる透写紙の仕切りも、《記憶》の在り方を表現したものです。この半透明の透写紙は、《記憶》を辿る世界での “靄” をメタファとして表しており、その《記憶》が最早期記憶ならなおさらのこと、それは忘却された、 “靄” がかった状態と言えます。

 このように、本作品集は、Namiko Kitaura というひとりのアーティストに寄り添い、そのメッセージを伝える手段として、彼女の奥底にある《記憶》と呼応するように構成いたしました。


CREDIT :
Client: CANON
Author: Namiko Kitaura

Creative director: Arata Sasaki(HITSFAMILY)
Design / Art director: Takashi Kawada(HITSFAMILY)
Printed and bound: JAPAN CREATE CO., LTD.
Produced in cooperation with: Canon Marketing Japan Inc.
Photo printer: Canon DreamLabo 5000

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